テレアポから学んだ虚しさ
昔、僕はテレアポのバイトをしていました。インターネットの料金が安くなるとか、うんぬんで一般家庭に電話をかけていくやつ。
虚業そのものやなあと感じたのがね。
テレアポっていうのはテレアポの機能さえあれば別にどこの会社のどんな商品を売っても構わなかったりするんですよ。
代理店の代理店みたいな感じやったりしたので。二次代理店ってやつかな。
一ヶ月間「A社のほうが、B社より安いですよ」みたいな感じで、電話をかけ続けたんです。
実際は、B社より安いですよという言い方は法律にひっかかるのでアウトですが、まぁスレスレな感じで、そういう感じではかけてたんです。
で、次の月、B社の部署に変わりましたから、と言われて。
「B社のほうが安いですよ。A社より」
と電話をかける生活。
これで、先月はA社からバイト代をもらい、今月はB社からバイト代をもらう。なんやこれ。
逆やったらすごいことですよ。A社を宣伝せなあかんときにB社がいいですよって電話して、B社を宣伝せなあかんときにA社を宣伝して。給料もらえるどころか罰金ですよね。
この虚業っぷりは、なんなんや。
テレアポは戦争と似てる。虚業なので、騙してでも、金がほしい。一般宅は敵国。向こうからしたら営業電話なんて迷惑に決まってるんですよ。
でも、断られたら、【くそっ!死ね!」とかみんな平気で言うてる。
僕はついていけないので、辞めました。
このあたりの虚業っぷりについては、僕の書いた【営業電話の達人への道】http://novel.fc2.com/novel.php?mode=tc&nid=195000というふざけた小説に活かされているので、興味のある方は一度読んでみてくださいませ。
とにかく、虚業は虚しいのです。役に立っている使命感を嘘でも作ることに必死な社会。洗脳社会なんです。